女子高生に人気な商品の開発現場に迫る!インタビュー第1弾
女子高生のマストアイテム「サラサ」、その人気の謎に迫る!

女子高生の必須アイテムである「文房具」。以前現役女子高生であるプリキャンアンバサダーに、市販の文房具の使い心地のインタビューを取ったところゼブラ株式会社が販売しる「サラサ」がカラーペン部門で支持率No.1となりました。
高校生に支持される商品を作り出す秘訣は?高校生向けのプロモーションはどんなことをしているの?など、今回はサラサの人気の秘訣について伺います!
<インタビューにご協力いただいた方>
研究開発本部 商品開発部
鈴木さん:サラサシリーズの商品企画をしています。
本社国内営業ユニット 国内営業業務企画部 国内販売促進二課
増田さん:サラサシリーズの商品プロモーションや店頭でのキャンペーンを企画しています。
<プリキャンアンバサダー紹介>
阪倉さん…高校3年生。KPOP大好き!韓国についての情報は誰よりも詳しい!
原さん…高校3年生。受験生だけど息抜きにインスタ映えカフェなどに遊びに行ってます♪
菊地さん…高校1年生。JKになってからはじめての夏休みはインスタで見たおしゃれスポットへ。
サラサってどのくらい売れているの?
阪倉さん:サラサって今までにどのくらい売れているんですか?
ゼブラ鈴木さん:全世界での累計で言いますと、5億本になります。
原さん:誕生してから5億本っていうことですか!?
ゼブラ鈴木さん:そうですね。
菊池さん:すごいですね!日本だとサラサはどのくらい売れてるのでしょうか?
ゼブラ鈴木さん:日本だと、その中の6割くらいになりますね。今年で誕生して15年になるんですけど、長い時間をかけて、それだけ愛されるブランドになっていって、累計で5億本まで行けたんだと思います。
菊池さん:誕生して15年だと私と同い年ですね…!
ゼブラ鈴木さん:実は今みなさんが使ってるサラサは2代目なんです。なので、初代は18歳で高校3年生のお二人と同い年。これですね。みなさん見たことはありますかね?
↑初代サラサの写真。現在販売されているサラサは「サラサクリップ」という商品とのこと。
阪倉さん:家で見たことある。
ゼブラ鈴木さん:こちらは「サラサ」と言って、実は今発売されてるものは「サラサクリップ」と言います。「サラサ」にはクリップが付かないんです。でも、皆さんがよく知っている「サラサクリップ」の方を「サラサ」と呼んでもらっても全然大丈夫ですよ(笑)
菊池さん:サラサの中では何色がよく売れてるんですか?あと、サラサって全体で何色あるんですか?
ゼブラ鈴木さん:今は全部で46色あるんですけども、やはり圧倒的な人気は黒ですね。とはいえ、年齢層によって人気の色が変わります。みなさんのような学生さんには勉強で使える赤とかが人気ですね。
↑46色もあるサラサに女子高生たちも驚き!蛍光色やパステルカラーなど様々なバリエーションがあります。
菊池さん:私、オレンジ使ってます。
原さん:青使ってます。
阪倉さん:あたしもオレンジ。暗記用で使ってます。あと採点とか。
ゼブラ鈴木さん:ありがとうございます。社会人の方はやっぱり黒になるんですが、それに代わってブルーブラックを使っていただく方も増えてくるんですよ。あとビンテージカラーという新色。これは社会人向けのアンティークな色合いで、黒に代わって使える深みのある色になります。
原さん:少しずつ人気が出ているんですか?
ゼブラ鈴木さん:そうですね。
女子高生たちがサラサを好きな理由
阪倉さん:私は、名前の通り書き心地がいいので、中学のときからずっと使っています。小学生の時はシャーペンを使うのもあんまりよくないって感じだったんで、中学のときに一番ペンを使ってたかも。
原さん:私も同じで、書き心地がいい所が好きですね。勉強で暗記する時に、バーッて紙に書くんですよ。でも、早く書くとつまったりとか、色が出なくなることとがあってイライラしちゃうんですけど、サラサはバーって書けるから、よく使ってます。
菊池さん:私は書きやすさもあるし、見た目がかわいいので好きです(笑)
サラサはこのように生まれた!名前の由来って?
原さん:サラサの生い立ちを教えてください。いつ、何がきっかけで生まれたんですか?
ゼブラ鈴木さん:時期的には、みなさんが生まれたころになるんですが、その当時、筆記用具業界全体でジェルインクがブームになっていたんです。そこで、ゼブラは他のメーカーとは違った特色のある商品を作ることになって、ノック式とバインダークリップを取り入れた「サラサ」が生まれました。
原さん:今ない新しいものを作ろうっていうことで生まれたんですね。今は学生から人気だと思うんですが、元々学生のために作られたんですか?
ゼブラ鈴木さん:ジェルブーム自体が学生全般からウケが良かったのもあるんですが、今ほど女子学生に人気だったというわけではないんです。弊社の狙いとしてもてオール年代ターゲットで攻めていたと思います。途中から色を増やしていくうちに、見栄えがカラフルになっていって、女子学生との共感度が高くなっていったのかなと思います。最近はコラボレーションの商品も出していて、こちらは女子学生へ向けたものになっていますよ。
↑普段使っているサラサの製作秘話に、アンバサダーたちも興味しんしん
阪倉さん:へー。成長してカラーが増えていく中で、女子高生の人気が高くなっていったんですね。じゃあ、サラサっていう名前は誰が付けたんですか?
ゼブラ鈴木さん:名前の由来は「書き味がサラサラしてるから」。それをそのままわかりやすく表現した名前になります。弊社の場合は企画チームの者が考えることが多いので、サラサも企画者が決めたんだと思います。あと、スラリとかタプリとか、ゼブラはダジャレっぽい名前が多いんです(笑)
サラサの人気の理由:文字がサラサラ書ける秘密って!?
菊池さん:なんで、サラサはこんなにサラサラ書けるんですか?
ゼブラ鈴木さん:実はサラサのインクやペン先などの細かい機能は、日々改良をされているんです。弊社の研究部隊は新製品の開発もしますが、今ある製品の品質をどれだけ上げられるのかにもすごく力を入れているので、書き味も含めて、今売っている商品の品質が一番高いと言えるんです。
↑ピンク色が好きな菊池さんはミルクカラーのサラサがお気に入り
原さん:書きやすい理由って他社とはインクとかが違うからですか?
ゼブラ鈴木さん:そうですね、実はインク自体の発色がいいっていうのが肝で、発色がいいとすごく鮮やかで見やすいんです。そして、見やすいと自然と書く手の力が抜けて、サラサラ書けるようになるという効果もあります。技術面で改良している部分もありますが、インク自体の発色で軽く書けるというのもあって、サラサラ書けるんです。
筆感のこだわりNo1!こんな企業努力をしています
菊池さん:すごーい!インクの他にも、「他のペンにココは負けない!」っていう所はありますか?
ゼブラ鈴木さん:負けないのは…みなさんもお話していたように筆感でしょうか。途切れずサラサラ書けるのが、他に負けないポイントだと思います。あと、カラーバリエーションですね。それに派生したブランドもたくさんあります。サラサセレクト・サラサドライ・マークオンとか、全方位的に負けないブランドにしていきたいなと思っています。
↑商品開発部鈴木さん。サラサの商品企画をしています。
阪倉さん:デザインはどうやって決めているですか?
ゼブラ鈴木さん:デザインは部の中のデザイナーが担当しています。いくつかデザインがある中で、ターゲットの意見を聞いて、調整しながら決めていきます。
原さん:ターゲット層にはどんな方法で意見を聞いているんですか?
ゼブラ鈴木さん:主流なのは協力会社を通して、一般の方にご協力いただくことです。が、去年1年間は、私が女子高に出向いてサラサを題材にした商品開発の授業をしていたので、授業の中で協力してもらったこともありますね(笑)
菊池さん:なんか、すごい(笑)実際に女子高生の声から作られた商品はあるんですか?
ゼブラ鈴木さん:ほとんどそうですね。マークオンは学生と話し合って作ってますし、ミルクカラーとかもそうですね。これから発売する新製品も、すべてターゲットの方と話して作ってます。
女子高生へのプロモーションは流行のSNSも使って!女子中高生へのコミュニケーション方法
菊池さん:じゃあ、学生向けに特化したPRとかはされていますか?
ゼブラ増田さん:そうですね。学生向けの雑誌に掲載してもらったりとかはしています。あと、SNSを使ったキャンペーンを行っています。この商品はInstagramでインフルエンサーさんにアップしてもらったりしました。
菊池さん:反響はありましたか?
ゼブラ増田さん:フォロワーが多い方がつぶやいてくださると、その日のうちに反響が来ることもありましたね。
↑ サラサのプロモーションを担当している増田さん。日夜女子高生へのプロモーション方法を考えているとのこと。
原さん:例えば、どんなPRをしたんですか?
ゼブラ増田さん:サラサセレクトとサラサに関しては、「一緒持ちするとかわいいよ!」っていうのをアップしてもらいました。前シリーズでは、2本を合わせるキャラクターがキスしている絵になるという遊びを取り入れていたので、「一緒持ちしたり、掛け合わせたら面白くなるよ」っていう仕掛けを少しやってます。
サラサの課題と今後の展望
阪倉さん:じゃあ、今抱えている課題はありますか?
ゼブラ鈴木さん:そうですね。サラサセレクトが発売されたばかりなので、まずはこの製品をより多くの学生さんたちに使っていただくことが課題だと思います。
原さん:私、サラサセレクト使ってます。確か買ったのは、ゴールデンウィークのときくらいだったと思います。
ゼブラ鈴木さん:ありがとうございます!ちなみに、どこで買ったんですか?
原さん:おばあちゃん家の近くの文房具屋さんで。本屋と一緒になってるお店で、たまたま見つけて、「いいな」って思ったんで、即買いました。
↑おばあちゃん家の近くの本屋でたまたまサラサセレクトを買ったという原さん。受験生なのでカラーペンは暗記用にヘビーユーズ!
ゼブラ鈴木さん・増田さん:嬉しいですー!
阪倉さん:私は、サラサセレクトがあるって今日初めて知りました(笑)
ゼブラ増田さん:なるほどー。サラサセレクトが発売されたのは、まだ4ヶ月くらい前なんですが、このことを伝えるっていうのも、課題の1つですね。
菊池さん:じゃあ、これからサラサはどうなっていきますか?
ゼブラ鈴木さん:そうですね。サラサのメインの方はオールターゲットに使っていただきたいというのは根底にありますね。そして、サラサのインクとブランドを元に、色々なターゲットのニーズを細かく抑えていって、広げていきたいと思っています。例えば、女子学生にはサラサセレクトを一緒持ちしてほしいんです。よく使う色は単色で持ってもらって、あまり頻度は高くないけど使いたい色は、サラサセレクトで選んでもらいたいですね。あと、社会人にはビジネスシーンでも使えるような、見た目のちょっとリッチものを使ってもらいたいですね。
↑最近筆箱を変えて、前よりペンを入れる本数を変えたという阪倉さん。シックな色合いのビンテージカラーに興味をもっていました。
原さん:ちなみに流行色は毎年変わるものなんですか?
ゼブラ鈴木さん:そうですね。ただ、細かい流行色を抑えてカラーバリエーションを広げるよりも、さっきお伝えしたように「ビンテージカラーは黒の代わりに使うと手帳がちょっとオシャレになるよ」っていう提案の仕方でバリエーションの追加をしています。
阪倉さん:今後も増えていくんですか?
ゼブラ鈴木さん:はい。限定で発売することも多いんですけども、定番も増やせればと考えています。
高校生たち:ありがとうございました!
サラサが女子高生に支持されている理由は、「常に進化しているから」だった!
今回のインタビューでは、サラサの生い立ちから将来の展望まで、実に様々なお話を聞くことができました。その中で女子高生たちが一番驚いていたのが、「サラサが常に進化をし続けている」ということです。使用者のボールペンライフを便利に・鮮やかに彩るような新商品を開発するかたわらで、既存商品の改良にも力を入れていて、今よりもいいものを作ろうとしている姿勢に大変驚かされていました。
女子高生たちは、こういった企業の真っすぐな姿勢や想いを知らず知らずのうちにキャッチして、自分たちの生活に取り込んでいるのはないか、と考えられます。
サラサが常に高校生たちに支持されている商品を生み出す理由がわかりました。
ゼブラの皆様、取材にご協力いただき、誠にありがとうございました!