女子高生の疑問「吸ってる人は、なんでたばこをやめられないの!?なんで今、受動喫煙対策なの?」現役女子高生が聞く!Vol1.「厚生労働省 健康課 受動喫煙対策担当 原渕さん」

女子高生の疑問「吸ってる人は、なんでたばこをやめられないの!?なんで今、受動喫煙対策なの?」現役女子高生が聞く!Vol1.「厚生労働省 健康課 受動喫煙対策担当 原渕さん」

世界のスタンダードは「屋内全面禁煙!?」日本は世界で最低レベルって?

世界では180ヵ国が批准している「たばこに関する世界保健機関枠組み条約」という条約があり、条約の第8条では受動喫煙防止についての規定があり、この条項を実施するためのガイドラインが定められています。

世界188ヵ国中49ヵ国がガイドラインで定められた8ヶ所(医療施設、大学以外の学校、大学、行政機関、事業所、飲食店、バー、公共交通機関)をすべてを屋内全面禁煙としていますが、日本は現在のところ1ヶ所も屋内全面禁煙となっていません。

WHOは日本の受動喫煙防止対策を“世界最低レベル”と位置付けているのが現状です。

海外に行った時、お父さんがたばこを吸いたいけど、日本でいう喫煙所みたいなのが全然なくて。でも罰せられるから全然吸えないということがありました。でも私が住んでいる横浜では、思いつくだけで(外で吸える場所が)2か所くらい増えた気がします。カフェとかも全部、だいたい喫煙専用室がついていて。

お金結構かけてる気がするのに、日本は最低レベルなんだな・・・っていう感想です。

まず海外では、屋内はほとんどすべてが禁煙となっていますので、屋内でたばこを吸うことは難しいと思います。また横浜に関しては対策が進んでいて、神奈川県がすでに受動喫煙防止条例を全国に先がけて作っているんです。

日本でいま罰則付きの受動喫煙防止条例をつくっているのは神奈川県と兵庫県だけです。

2020年に東京オリンピック・パラリンピックがありますよね。

IOC(国際オリンピック委員会)とWHOは「たばこのないオリンピック」を目指して協定を結んでいて、近年のオリンピック・パラリンピックの開催地・開催予定地である、ロンドン、ソチ、リオデジャネイロ、平昌……すべて罰則付きの受動喫煙防止の法令を作っていますが、現時点では日本に罰則付きの受動喫煙防止の法律はありません。だから、世界の標準レベルに合わせようと法律をつくろうとしているところなんです。

たばこを吸う人が減ることで税収減?経済への影響は?

筒井さん
対策が進んで、日本から喫煙者がきれいさっぱりいなくなったらどう感じますか?

厚生労働省の使命は国民の命を守り、国民全体の健康に責任を持つ役所ですので、健康のために一人でも多くの方にたばこを吸わないでいただきたいと願っています。

ただ、喫煙に関しては禁止されているものではないので、これからも喫煙や受動喫煙による害などについてしっかり訴えていくことで、たばこを吸う人を減らしていきたいと思います。

筒井さん
だけど、経済に与える影響というか、たばこを吸っている人が増えたほうが、日本の税収も上がるのでは?


今、たばこの税収は約2兆円です。対策を進めていくと、禁煙者が増えるから税収が落ちると考える方も多いと思います。

日本のたばこの販売価格は現在400円強なのですが、それって世界で見ると高い方だと思いますか?それとも安い方?

高い方・・・??

実は、安い方なんです。海外では一箱1,000円くらいの価格で売られているところもあります。


えー!そんな高いんですね

たばこの販売価格を上げると税収も増えますので、販売価格を上げることで税収の減を抑えることも可能となるのではと思います。

世界に比べて、日本ではたばこの販売価格が安いから喫煙者が減らないとも言われています。ですから、私としては、たばこの販売価格をもっと上げて、買うことを控えさせることが、節煙や禁煙につながっていくものと考えています。

また、諸外国では屋内全面禁煙の法律や警告画像付きのたばこのパッケージなど、禁煙を促す対策は当たり前のように行われていますが、日本での対策はまだまだ不十分だと思っています。

ですから、私たち厚生労働省では啓発活動を行っていくことで、たばこの害についてみなさんにもっと伝えていきたいと考えています。今回、お二人にも話をさせていただいた中で、ひとつでも印象に残ったことがあれば、ツイッターなどSNSで広めてほしいなと思います。


わかりました、今日はありがとうございました!

次ページ:インタビューを終えて…女子高生記者2人の感想!

1 2 3 4 5